体験講座レポート・2008
ルアーフィッシング講座
5月17日〜18日
国内だけでなく海外にも強いルアーメーカーのバスデイ講師による講座が人気のルアー教室。
リピーター中心の講座はアカデミーOBの 外部ボランティアスタッフ の協力により、
2 日間の教室を 無事に終了することができました。

今回は、国内ルアートップメーカーのバスデイより3名の講師を依頼し、近隣の県内外から13名の参加者がありました。 初日午前中は座学。日本にいるさまざまな渓流魚(10種類を超える)の紹介の後、参加者が強く興味を示したのはルアーそのものの話。各種ミノープラグ(小魚のプラスチック製イミテーション)やルアー道具、釣り方についての講義など。日本はルアーだけでなくリールやラインでも技術の最先端を走っており、愛好者には役立つ情報が多々ありました。ノット(糸の結び)については時間がなく全ての参加者が実際に机上でやる時間はありませんでしたが、最新のテクニックとしてFGノットという非常に結び目が小さなノットの紹介がありました。これだとノットがガイドを通るときに抵抗が少なくて済みます。

午後と2日目は川での実釣。主催者は釣果を確実にするために事前に養魚場より川に成魚を放流します。難しいのは狭いエリアにいる魚はすぐに同じルアーを見切ってしまい、とくに用心深いあまごは反応しなくなること。そのため、貪欲で何回もアタックしてくるイワナも放流。もちろんルアーの使い方もうまく魚をだませるようでなければなりません。ここでキャストやリトリーブの魔術を講師陣が披露するわけです。2日間の放流の成果もありほとんどの参加者は大自然の環境の中、ルアーフィッシングを楽しむことができました。昼食の弁当は吟味した地元の食材を使用し、夜はバーベキューで楽しい雰囲気の中で参加者間の交流を図り、宿泊は川べりの老舗の釣り宿「老田屋」です。早起き組は二日酔いにも関わらず夜明けとともに釣り。というのは、魚は夜明けと日暮れに最も活発になるからです。ほとんどの参加者は釣果があり、22匹釣った人もいました。2日目はコンテスト形式にもして、多く釣った参加者にはルアーメーカーより賞品もいただきました。2日間の講座はまずまずの成功をおさめ、主催者としては胸をなでおろしています。相変わらずスタッフ不足のアカデミー教室ですが、今回も以前の受講者がボランティアで手伝いに来てくれました。将来の地方でのイベント運営はこの形式でやることが多くなりそうです。

成魚放流について一言。もちろん天然魚と遊べる方がいいのですが、現代の国内河川は30年前のように多くそして多種の魚がいるわけではありません。理由には、例えば1)ダムが河川を分断し、サケやマスが海へ下りまた川へ戻ることを不可能にしている、2)河川の生態系を考えず設置した平らな護岸が出水時に魚がとどまることを難しくしている、3)養魚場内でマス類を繰り返しふ化させることにより、多くの稚魚も成魚も秋になる降海型になってしまう(いったんダムまで下ると魚道がないので戻って来れない)、などがあります。1977年の河川法改正は治水(例:護岸)や利水(例:ダム)のみの重視から余暇や観光の要素も考慮するようになりました、漁協や釣り師などの利用者にとり産業化が進む以前の状況に生態系を戻すのは長い道のりがあります。

講座では触れられなかったが、ルアーメーカーのバスデイは海外市場へも進出しているそうです。国内釣り市場は飽和状態でまた老齢化が進んでいますが、国内での厳しい競争は(世界的にも)技術面での進歩を育み、バスデイは最近中国の青島に工場をオープンしています。製造モデルは南アメリカ、ロシアやヨーロッパにOEMブランドで売られているそうです。将来、馬瀬川を舞台に釣り分野での国際交流ができればと考えています。日本の渓流と周囲の自然、国内に自生する魚類とそれに応じた漁法など、外国に見せるべきものは多くあるはずです。